組織とは『分業』と『調整』によって力を発揮することができます。
『分業』と『調整』を企業の規模や事業の内容に応じて効率よく力を発揮できるようにするには最適な形態を選択する必要があります。
組織構造の一般的な形態としては以下の4つは最低おさえておきたいです。
- 機能別組織
- 事業部制組織
- カンパニー制組織
- マトリックス組織
この記事では組織とは何か、成立条件とは? ということから組織形態に関して説明していきます。
組織とは?
組織のキーワードとして『分業』と『調整』の2つがあげられます。
分業は手分けをして仕事をする、作業工程の一部を分担するといった意味です。
分担した仕事は調整をする必要があります。
調整が行われないとせっかく分担して行った仕事が非効率になってしまいます。
例としては生産部門と営業部門があったとして生産部門がせっかくものを作ったとしても営業がものを作ったことを知らなければ全く売上は上がりません。
組織とは1つの目的を達成するために専門的な集団に分業化されて、分業化している仕事を調整する仕組みと言えます。
組織の成立条件
組織が成立するためには条件を以下の3つの要素が必要だと言われています。
- 共通の目的
- 貢献意欲
- コミュニケーション
上記の3つを組織の3要素と言い経営学者のバーナードによって定義されています。
共通の目的
経営の目的であり、基本的には経営者によって明確にされ、従業員に理解、浸透していく必要があります。
目的がバラバラの人々を寄せ集めても組織とは言えないということになります。
共通の目的の成立にあたり、ドメインの定義や組織文化の確率が重要になってきます。
貢献意欲
貢献意欲は組織を構成する従業員が共通の目的の実現に対して貢献しようとする意欲があることを言います。
組織は従業員に対して働くための動機を提供して貢献意欲を刺激する必要があります。
例えば給料を高くすることで不満を解消したり、仕事の内容を充実させることで自己実現の欲求を満たすなどをします。
貢献意欲を高めるためのモチベーション理論に関しては以下をご参照ください。
コミュニケーション
最後にコミュニケーションは組織の従業員間で意思の伝達ができる必要があるということです。
日々の仕事をしていてもこの3つが大切であると感じることが多々あるのではないでしょうか。
目的がないとみんなが勝手気ままに仕事をしてしまいバラバラになりますし、従業員のやる気がないと業績は伸びません。
目的とやる気があっても従業員間でコミュニケーションが取れないと足し算にはなっても掛け算にすることはできません。
3つが揃ってはじめて人が集まる意味が出てきます。
組織構造の設計原理
組織ではどのように分業し、分業した仕事をどう調整するかが重要です。
分業と調整を効率的に運ぶためには5つの原則に従う必要があります。
- 専門家の原則
- 権限責任一致の原則
- 統制範囲の原則
- 命令統一性の原則
- 例外の原則
上記の5つの原則を頭において組織構造を設計していく必要があります。
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組織構造の形態
組織構造とは簡単にいうと組織の作りや仕組みのことです。
組織の中でどのようにして分業を行うのか、分業したものをいかにして調整していくのかの基本的な仕組みとなります。
組織の力を最大限に発揮するためにも企業の規模や営んでいる事業数、市場の環境などによって形態を最適なものに変える必要があります。
基本としておさえておきたい組織形態は以下の4つです。
- 機能別組織
- 事業部制組織
- カンパニー制組織
- マトリックス組織
機能別組織
機能別組織は個々の機能を単位化した組織形態です。
営業部や製造部などの機能別に部門が立ち上げれます。
機能別組織のポイントとしては以下のようなことが挙げられます
- 専門性が発揮できる
- 業務を集中でき規模の経済を発揮できる
- トップの業務を軽減できる
- 全社的なマネジメントをできる人材が育ちにくい
事業部制組織
事業部制組織は製品や地域といった単位で事業部ごとに部門が分けられる組織形態です。
事業部制組織のポイントとしては以下のようなことが挙げられます。
- 事業単位でのスピード感のある現場の状況に即応した意思決定が可能になる
- 管理者の能力を高め、次代の経営者の養成が可能となる
- 各事業部の機能が重複することでコストがかさむ
- 事業部間の競争が激化することでセクショナリズムが発生してしまう
中小企業では機能別組織と事業部制組織が最も多く取られている組織形態です。
企業の規模が拡大すると機能別組織から事業部制組織へ移行していくのが一般的です。
カンパニー制組織
カンパニー制組織は事業部制組織のもつ独立採算主義をさらに徹底した組織形態です。
カンパニー制組織のポイントとしては以下のようなことがあげられます。
- 事業が多角化している大企業に採用されることが多い
- 責任が明確になり意思決定が迅速に行える
- カンパニー間でシナジーが発揮できなくなることに注意が必要
マトリックス組織
マトリックス組織は格子型組織とも呼ばれており、機能別組織と事業部制組織のメリットを同時に受けれるようにデザインされた組織形態です。
マトリックス組織のポイントとしては以下のようなことがあげられます。
- 関連した事業であれば少ない資源を活用できる
- スピード感のある事業展開が行えるので不確実性の高い市場でも対応できる
- ワンマンツーボスになるので部門間のコンフリクトが発生しやすい
カンパニー制は事業部制組織よりもさらに独立採算主義を徹底したもので大企業に採用されやすく、マトリックス組織は少ない資源を関連している事業を持っている企業に採用されます。
『企業の組織構造とは?必ず知っておきたい4つの組織構造の形態』のまとめ
企業の組織構造として以下のポイントがあげられます。
- 組織は分業と調整を行うことで力を発揮できる
- 組織は共通の目的、貢献意欲、コミュニケーションの3つの要素を必要とする
- 組織構造の設計原理として5つの原則がある
- 組織構造の形態として4つの形態がある
組織の設計原理や組織形態に関しては組織構造の肝になってきますのでしっかりとおさえておきましょう。