決算書をみることで企業の状態をいろんな観点から分析することができます。
指標としては以下のようなものがあります。
- 安全性
- 収益性
- 成長性
- 生産性
- キャッシュフロー計算書からみる
全てのことが決算書からわかるわけではありません。
しかし企業の活動には必ずお金の動きがあり、その情報が集約されているのが決算書です。
財務状況がわかることで企業を的確判断することができるようになってきます。
安全性 借金の返済はしっかりとできているか?
貸借対照表の項目から会社の支払い能力を分析することができます。
主な指標としては以下の3つです。
- 流動比率
- 当座比率
- 固定比率
流動比率をみることで企業の短期的な支払い能力をみることができます。
当座比率を流動比率をより厳しくみるために利用できます。
固定比率は長期的な会社の支払い能力を確認できます。
収益性 儲かっているのか?
収益性は企業がどれくらい効率よく儲かっているのかを確認することができます。
収益性には取引収益性と資本収益性があります。
2つの指標が理解できることで企業がどこで儲けているのかどこでコストをかけすぎているのか、投資は効率よく回収できているのかがわかるようになります。
取引収益性は取引によってどれだか利益をあげることができているかがわかります。
資本収益性は企業の資本を効率よく活用できているかがわかります。
成長性 将来も継続的に利益を出せるか?
決算書から企業が将来も継続的に利益が出せそうかという点について成長性を分析することが重要です。
成長性には以下のような指標を見ることが必要になってきます。
- 売上・利益の伸び率
- 資本の増加率
- 新製品への投資
売上高・利益の伸び率をみることで本業でしっかりと儲けることができているのかの確認ができます。
資本の増加率で企業が健全に大きくなっているか? を確認します。
新製品への投資を確認することで現状の儲けに安心せずに5年後、10年後を見据えた戦略がたてられているのかをみることができます。
生産性 効率よく企業が経営されているか?
生産性は一般的には『アウトプット(産出力) ÷ インプット(投入量)』で算出されます。
企業の生産性も同様に求めることができますがアウトプットは何になるでしょうか?
企業のアウトプットは付加価値とすることができます。
生産性の分析のポイントは以下のとおりです。
- アウトプット(産出量)は付加価値として分析する
- 生産性の分析指標として労働生産性と資本生産性がある
- 生産性の向上させるには固定資産をうまく活用することがポイントとなる
キャッシュフロー計算書から企業の状況を分析する
決算書の1つであるキャッシュフロー計算書から企業の大まかな状況を推測することができます。
営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローを組み合わせて6つのタイプに企業を分けることができます。
6つのタイプは以下のようなタイプで考えることができます。
- 優良タイプ
- 野心家タイプ
- ピボットタイプ
- 逆転狙いタイプ
- 先が見えないタイプ
- 絶望的タイプ