ビジネスマンなら絶対に知っておきたい8つのモチベーション理論

モチベーション理論は個人のモチベーションを向上させる要因やプロセスを研究した理論です。

有名な理論としてマズローの欲求段階説がありますが1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

他にも有名なモチベーション理論はいくつかありここでは8つの理論をご紹介します。

さらにこの8つを大きく2つのグループに分けることができます。

個人のモチベーションを向上させる要因を研究した『内容理論』。

モチベーションを向上させるプロセスについて研究をした『過程理論』の2つに分けれます。

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内容理論

内容理論は人は何によって動機づけられるのかについて研究した理論です。

前述した8つの理論の以下の6つが内容理論にあたります。

マズローの欲求段階説

人間の基本的な欲求を5段階の欲求で捉えた理論。

  1. 生理的欲求
  2. 安全の欲求
  3. 社会的欲求(所属と愛の欲求)
  4. 承認欲求(尊厳の欲求)
  5. 自己実現の欲求

低い欲求が満たさせることによって上の段階の欲求が生まれると考えられている。

より高い欲求が満たされない時に低い欲求を満たそうとはせず欲求の移り変わりは不可逆であると考えられています。

また1〜4段階の承認欲求までを『欠乏欲求』として最後の自己実現の欲求を『成長欲求』としています。

欠乏欲求は自分の外、自分以外のモノによってしか満たすことができないとされています。

成長欲求は自分の内から来るもので満たされるほどにいっそう関心を強化される成長動機とされています。

アルダファーのERG理論

アルダファーはマズローの欲求段階説を修正しERG理論を提唱しました。

欲求段階説とは異なり3つの欲求が同時に存在したり並行することがありうるとしています。

  1. 基本的な存在の欲求
  2. 人間関係に関わる関係の欲求
  3. 人間らしく生きたい成長の欲求

成長の欲求が満たされると関心が低くなり、関係の欲求が強くなるといった可逆的な関心の移行があるとしているのがマズローとの違いです。

マクレランドの達成動機説

マクレランドは動機づけを以下の3つに分類しています。

  • 達成欲求:一定の基準に対して達成したい欲求、成功するために努力をおしまない
  • 権力欲求:自分以外の人間に影響力を行使して行動をコントロールしたいという欲求
  • 親和欲求:友好的かつ密接な対人関係を結びたいという欲求

3つの中でも権力欲求と親和欲求がモチベーションを向上させるために重要であるとしています。

アージリスの未成熟=成熟理論

アージリスはマズローの自己実現の欲求に注目して理論を展開させた。

人間は未成熟の段階から成熟していく存在であるとしています。

人間は成長の段階で受動的から能動的になったり、依存した状態から自立した状態になっていきます。

以下は未成熟な行動と成熟な行動です。

  • 受動的行動 → 能動的行動
  • 依存的   → 自律的
  • 単純な行動 → 多様な行動
  • 浅い関心  → 深い関心
  • 短期的展望 → 長期的展望
  • 従属的地位 → 優越的地位
  • 自覚の欠如 → 自覚と自己統制

しかし組織のルールが従業員に未成熟な状態でいることを要求していることで人間の成長を押さえつけてしまうのが問題があると指摘しています。

組織の健全化を図るために自己実現欲求を満たすことが重要とし、職務拡大や感受性訓練による対人関係能力の向上を進めることが重要であるとしています。

マクレガーのX理論・Y理論

マクレガーのX理論・Y理論は人間が否定的側面(X理論)と肯定的側面(Y理論)の両面を持ち合わせているとしました。

モチベーションを向上させるためには肯定的側面(Y理論)に基づいた動機付けをする必要があるとマクレガーは提唱しています。

そしてY理論に基づく動機付けの具体的な方法としては以下のようなことが挙げられています。

  • 目標管理制度(MBO:Management By Objectives)
  • 権限移譲
  • 職務拡大

ハーズバーグの二要因論

ハーズバーグはマクレガーが示した高次の欲求を満たすためには職務に関連した動機づけが必要であるということが実証研究によって一層明確にされた。

ハーズバーグはピッツバーグにおける実験によって、職務には人を満足させる要因と不満をもたらす要因があることを発見しました。

  • 動機づけ要因
  • 衛生要因

組織を活性化し健全にしていくには『動機づけ要因』を積極的に改善していくことが重要とされています。

過程理論

過程理論は人はどのように動機づけられるのかというプロセスについての理論です。

期待理論

期待理論は大きく2つの理論がある。

  • ブルームの期待理論
  • ローラーの期待理論

ブルームの期待理論は期待と誘意性の積によって動機づけがなされると考えています。

ローラーの期待理論はブルームの理論における期待を以下の2つの積であると考えています。

  • 努力が向上するという期待
  • 業績が望ましい成果の入手につながるという期待

公平説

公平説は報酬を他人と比較するプロセスにおいて生じる主観的な公平感と不公平感に焦点をあてて説明しています。

自分の努力に対する報酬の比率と比較して、他社の比率が高いあるいは低いと感じる場合に人はモチベーションを下げるとしています。

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