部下のモチベーションが低くて困る、チームの雰囲気が悪くて仕事がうまくいかないと言った悩みがありますか?
自分が部下だった場合はそんなことを考える必要ありませんでしたが急に上司になって部下を持ったりすると悩みますよね。
成果主義が浸透してきた現代でも多くの場合に部下とはそれなりの年齢差があったりするのではないでしょうか?
そして年齢差によって何を考えているのかよくわからんといったり、どうやったらやる気を出してくれるんだろうと悩みますね。
そんな時に試してほしいのは『どんどん仕事を任せてみる』です。
自分が頼んでいる仕事を思い貸した時に簡単で単純だったり、面白味の無いものばかりだったりしませんか。
今の若い世代は思っている以上に上昇志向も強く、自己実現の欲求が強いです。
そんな若い部下がいる場合にはどんどん仕事を任せてみて仕事を楽しくしてもらいましょう。
ただ任せる仕事を見繕って「あとよろしく〜」ではうまくいきません。
任せた後のフォローもしっかりとやっていきましょう。
モチベーションとは?
あなたは部下に対して以下のようなことを言っていないでしょうか?
- ボーナスでいい家電を買おう!
- 給料を上げていい車に乗ろう!
- 家を買えば仕事にハリが出るぞ!
モノがなかった高度経済成長の昭和時代はモノに対して執着があり、みんなが「もっといいモノを!」と思って働いていました。
しかし令和になった現代ではどうでしょうか?
モノはあふれ、安価で手に入れることができます。
しかもスマホがあれば様々な情報を手に入れることができ、ゲームもできるし映画だって見れます。
別に頑張らなくてもモノが簡単に手に入る時代に変わっています。
『モノ』ではモチベーションをアップルすることはなかなか難しくなっています。
『モノ』でモチベーションがアップできないということを『マズローの欲求5段階説』を使って考えてみましょう。
現代はマズローの5段階のどこにある?
マズローの5段階とは以下の5つから構成されています。
- 生理的欲求:食べたい、飲みたいなどの生きていくために最低限必要な欲求
- 安全の欲求:雨や風、危険を避けることができる家や雇用の保証などからくる欲求
- 社会的欲求:社会の中で良好な人間関係を求める
- 承認欲求:他者から認められたい、尊敬されたいという欲求
- 自己実現の欲求:自分の可能性を発揮したい、創造的活動をしたいという欲求
生理的欲求〜社会的欲求は外的に満たされたいという欲求、承認欲求〜自己実現の欲求は内的に満たされてたい。
今の40〜50代の世代は『社会的欲求』と『承認欲求』を求めていました。
みんなが持っているモノを一緒に持ちたい、いいモノを持っていることで「すごい!」、「いいな!」と思われたいと思っていました。
しかし現代の若者は『承認欲求』と1つ上の『自己実現の欲求』の2つを強く求めています。
自分にできることをやって認められたり、何かを表現することに喜びを感じているのです。
モチベーションをあげるためにやりたいこと
自己実現の欲求を求めている現代の若者はどうしたらモチベーションが上がるのでしょうか?
モチベーションをあげるために次の3つのことに挑戦してみましょう。
- 仕事をどんどん任せる
- ミスを攻めることはしない
- しっかりとほめる
仕事をどんどん任せる
若い人にはどんどん仕事を任せていきましょう。
昔は多くのことに下積みがあり苦労して少しづつ技を磨いていきました。
今でももちろん一定の忍耐は必要なことですがいき過ぎた下積みは嫌がられます。
どんな情報でもすぐに手に入り、YouTubeなどの動画サービスで詳細に説明してくれたりするので技を習得する敷居も非常に低くなってきています。
また明らかに時代の流れも早くなっているので早い時代の流れに私たちも適応していかなくてはいけません。
なので「この仕事を3年やってようやく新人卒業だ!」みたいなスピード感ではわかってもらえないかもしれません。
なのでちょっと難しいかもなと思ってもまずはやらせてみましょう。
自分がやってほしい仕事を任せた時に必ずやっておきたいのが仕事内容が伝わっているかの確認です。
「はい!わかりました!」と言っていても認識に違いがあるかもしれません。
もしかすると返事がいいだけで全然わかっていないかもしれません。
伝わっていないという状況を防ぐためにもやっておきたいのは自分の言葉で依頼内容を説明させましょう。
一通り説明し終わって「わかりました!」の言葉がもらえたら、「何をするか説明してみて」とお願いしましょう。
そこでスラスラと言葉が出てきて自分が考えていたことと一致していれば問題ありません。
もしちょっと言葉に詰まったり、認識の齟齬がある場合には一つ一つ解消していきましょう。
ミスを攻めることはしない
「どんどん任せるとミスするのでは?」と思った方、正解です。
たいてい割と高い確率でミスします。
でも絶対に絶対に絶対にミスを攻めてはいけません。
仕事を任せたのは自分ですよね、自分で任せたのにミスをしたら攻めるのは最低の行為です。
ミスを攻めたりすると部下はミスが発生した時に非常に報告しにくくなります。
最悪揉み消そうとするかもしれません。
まずはミスをしても報告のしやすい雰囲気を作っておきましょう。
そして部下がミスをした時こそ上司の腕の見せどころではないでしょうか?
ミスが発生した時にはまずやるべきことは現状把握です。
ミスをしたことで何が起こっているのか、誰が困っているのかを把握しましょう。
現状把握できたら対応を速やかにアドバイスして部下に実施してもらいます。
部下に対応してもらっている間に上司がすることは関係者への連絡を行っておきましょう。
迷惑をかけた関係者に連絡することは精神的にとても嫌です。
嫌なことを進んでやるのが上司の仕事の1つでもあります。
なぜ発生してしまったのか? や今後再発させないためにはなどの分析はミスのリカバリーができて落ち着いてからにしましょう。
しっかりとほめる
任せた仕事がうまくいった時には思いっきりほめてあげましょう。
ほめるとはお世辞を言ったり、おだてることではありません。
一言で言ってしまうと相手を『認める』ということになります。
認めるという行為は前述したマズローの欲求段階の4段階目、承認欲求を大いに満たしてくれます。
ほめ方として簡単に使えるのは次の3つです。
- ありがとう!
- いいね!
- すごいね!
上記の言葉を使いながらさらに具体的にどこが良かったのかも言ってあげるとよく伝わります。
例えば
「この前頼んでおいたすごい良かったよ、ありがとう! 〇〇さんの分析力があってこその資料に仕上がっていたよ。本当に〇〇さんの分析力はすごいね!」
と言ってあげると「俺には分析力があるのか」と気づいてさらに磨きをかけてくれるかもしれません。