仕事をしている時に「言いづらいけど言わなきゃことが進まない」という場面に出くわすことは結構ありますよね。
言いづらいことがある時には『アイメッセージ』を意識した言い方にしたいです。
『アイメッセージ』とは私(I)が主語になったメッセージのことです。
『アイメッセージ』を使うことで言いにくいことを明確に伝えて前向きな気持ちで取り組んでもらえることができます。
『アイメッセージ』を上手に相手に物事を伝えるようにしましょう。
アイメッセージとユーメッセージ
前述したとおり『アイメッセージ』とは私(I)が主語になったメッセージのことです。
アイメッセージの反対は『ユーメッセージ』です。
あなた(You)を主体としたメッセージということです。
アイメッセージの特徴は次のとおりです。
- 話している人の素直な気持ちが伝わる
- 評価のニュアンスが含まれない
- 感謝や肯定の気持ちとして伝わる
「私は、〇〇だと思います」といった形で伝えるのがアイメッセージです。
「私は」部分は実際に言葉に出さなても良いです。
一方ユーメッセージの特徴は次のとおりです。
- 話している人の気持ちが伝わりやすい
- 評価のニュアンスが含まれる
- 否定、避難、指示として捉えられる
「あなたは、〇〇ですね」といった形で伝えるのがユーメッセージです。
アイメッセージ同様に「あなたは」の部分は言葉に出さない形でもいいです。
アイメッセージとゆーメッセージ実際の会話で比較してみる
伝えたい相手に対して周りにもっとコミュニケーションをとって欲しいなと思っているとします。
ユーメッセージで伝えようとすると以下のような伝え方になります。
- 「(あなたは)もっと周りとコミュニケーションとった方いいよ」
- 「(あなたは)もっと周りとコミュニケーションとりなさい」
- 「(あなたは)なんで周りとコミュニケーションとらないの?」
ユーメッセージ、あなたを主語にする伝え方にすると非難や否定、指示の意味合いが強くなっていることがわかると思います。
最後の例文では優しくいっているのかもしれませんが嫌味に捉えらる可能性もあります。
もし上記のような伝え方をされたらどうでしょうか?
「イラっとする」、「納得できない」、「そんなこと言われる筋合いない」などと反発心が芽生えるのではないでしょうか。
ではアイメッセージに置き換えるとどうなるでしょうか?
- 「(私は)〇〇さんにもっとコミュニケーションをとって欲しいな」
- 「(私は)コミュニケーションは大事だと思うから、〇〇さんもコミュニケーション取るといいよ」
- 「(私は)なんで〇〇さんが周りとコミュニケーションとらないのか気になるのだけど、どうして?」
アイメッセージ、私を主語にすることで避難や否定といったネガティブな意味合いはなくなったと思います。
私が主語になっているので気持ちが素直に伝わっていることがわかりますね。
アイメッセージの最大の特徴は「気持ちが伝わる」という点です。
褒めるなどの良いことでも伝えにくいことでもアイメッセージを意識して伝えることで受け取り側からすると全然違ってきますのでぜひアイメッセージを利用してみてください。
それでもまだ伝えづらい時にはクッション言葉を組み合わせる
アイメッセージを使うことでだいぶ印象がよくなることはわかりましたがまだちょっと言うのに躊躇してしまう、と言う方には『クッション言葉』を使ってみましょう。
使い方はともて簡単で言いにくいことの前にそっと添えるだけです。
例えば先ほどの例文だと以下のような感じです。
「苦手なのかもしれないけど〇〇さんにもっとコミュニケーションをとって欲しいな」
言いたいことの前に添えている「苦手なのかも」という前置きの部分ですね。
他にも「忙しいところ申し訳ないんだけど」や「やりたい気持ちはあるのですが」などがクッション言葉です。
必要事項だけを言ってしまうとちょっと冷たいかな? と感じた時には一言添えるだけで聞く側も素直に受け取ってくれるようになります。
言いにくいことは『アイメッセージ』をうまく使って人を動かそうのまとめ
アイメッセージを使うことで相手に対して「気持ちが伝わる」ということがわかったと思います。
ポイントとしては以下の通りです。
ポイント
- あなたを主語にした『ユーメッセージ』は非難や否定として伝わりやすい
- 私を主語にして話す
- まだ言いづらい時にはクッション言葉を加えると良い
せっかく相手に素晴らしいと伝えたい、もっとよくなってもらいたいという前向きなことを伝えるのであれば気持ちが伝わった方いいですよね。
すぐに使えることなのでぜひ今から使ってみてください!