「使えないやつばかりで全く業績が上がらない、なんで俺のチームはこんな使えないやつばかりなんだ」と考えている人は自分が1番使えないやつなのかもしれません。
以前、上司に「ハエ(できないやつ)ばっかりよってくるとか言っているやつは自分がウンコなんだよ、自分が花にならないと蝶はよってこないよ」と言われたことがあります。
自分がたいした人間ではないのに良い人が近寄ってくれるわけがないのです。
そして周りにいる人が悪いわけではなく自分が周りの人の長所に気づいていないことがほとんどです。
チームを作るときに重要なことは『適材適所』に配置することだと思います。
そして適材適所に配置するために重要なのが長所を見抜くことが必要です。
長所を見つけるためにはまずはしっかりと観察そして意識するようにしましょう。
部下の長所をしっかりとみる
長所はどんどん伸びるものですが短所はなかなか改善されないものです。
そして社会人ほどに年齢を重ねた人であればそうそう短所は改善できません。
よく短所を改善させようとしている人がいますが長所を見つけて重点的に長所にあった仕事を増やした方が明らかに業績が向上します。
大切なのは長所を見つけることです。
ただ短所は誰でも簡単に見つけることができるのですが長所を見つけるのは意外に難しいものです。
長所を見つけるためには以下の2つのことが必要になります。
- しっかりと観察をする
- 意識を長所に向ける
しっかりと部下を観察し気配りを身につけよう
長所を見つけるためにはまずはしっかりと観察をする習慣をつけましょう。
部下のことをよく観察しない上司は気持ちも全く配慮しないので信頼も得ることができません。
私もこの人すごいなぁと思った上司は部下たちをしっかりと観察をしていました。
自分が何か悩みがある時にはすかさず「今日昼どう?」といってランチに誘われていました。
お店に言って雑談していると「なんか悩んでる?」みたいに話しかけてくれ色々と解決してくれたことを覚えています。
おそらく悩んでいることで自分でも気づかない何かが出ていたのでしょう。
ただそれを上司が見逃さなかったということです。
このちょっとした何かを見逃さないためには日頃からよく観察する必要があります。
部下への気配りを大切にすることで部下からより一層上司のことを大切にしようと思ってもらうことできるはずです。
いいポイントがあったらメモしておく
観察していて「いいな」と思えるポイントがあったらそっとメモしておくといいです。
もし1on1などの習慣があるのであれば「こないだの〇〇すごい良かったよ、どうやったらそんな風にできるの?」と話題にしてみるのがいいでしょう。
良いところなんだと気づいてもらえるし、自分で説明してもらうことで部下も頭の中で整理ができ自分の良い部分を分析することができるようになります。
人に自分が得意とすることを話すのは楽しいものです、それが上司から「教えて」などと言われば嬉しいものでしょう。
部下の長所が見当たらない・・・
ダメ出しならすぐできるのだけど長所がどうも見当たらない・・・
そんな悩みはありませんか?
実は人間は欠けている部分に注目してしまう本能があります。
相手の急所を素早く見抜かないと自分がやられてしまうという昔の防衛本能が残っているとのことです。
無意識に相手の欠点を探すという行為をしてしまっているのですね。
なので実際にはいいところがたくさんあるのに悪いところだけをみてしまっている可能性があります。
「いいところがないなぁ」と考えるのではなく「いいところを見つけよう」という考えを持ってみてみましょう。
人は意識したものが際立って見える
人の目がいかによく見えていないかの実験です、お時間ある方は少しばかりお付き合いください。
以下のビデオでは人々がボール回しをしています。
白いシャツと黒いシャツのチームに分かれていますので白いシャツのチームが回したボールをパスした回数をカウントしてください。
パスは何回されていたでしょうか? そうですね15回です。
では途中で何か変なものが見えてましたでしょうか? 実はゴリラの着ぐるみをきた人が横切っていたのです。
見えてなかった人はもう1度再生してみてください、堂々と真ん中を通っています。
この実験ではなんと8割りもの人がゴリラを見落としているとのことです。
いかに意識を向けている物事以外のものが見えなくなってしまうかがわかります。
悪い言い方をすると「自分がみたいものしかみない」と言えます。
なので最初から「いいところないからなぁ」ではなく「いいところを絶対に見つける」といいところに意識を向けるようにしましょう。
『部下の長所を見つけて業績アップ、まずは観察そして意識を向けよう』のまとめ
チームの業績をアップさせるためには適材適所が必要で適材適所にメンバーの長所を見抜くことが重要になってきます。
長所を見つけるポイントとしては以下のようなことがあげられます。
- しっかりとメンバーを観察する
- いいポイントがあればメモをしておく
- 長所を見つけるという意識をする
「いいところないなぁ」ではなく「いいところを見つける」という意識がないことには一生見つけられません。
まずは観察し意識することから少しづつはじめてみましょう。